ニートを楽しむただの女

何もない持ってないし要らない人間のやること。心の解放と言葉の居場所を。

上京したて一人暮らしの記憶

 

午前0時。Amazon prime vimeoで「LA LA LAND」を観ていた。

ミュージック調の美しい歌声と映像、さすがハリウッドの夢見る大人、綺麗で最後は歯痒さもある内容だった。

映画の感想はさておき、映画を見終わった後のわたし特有であろう「感情移入による思考停止」が珍しく起こらなかった。

その直後から強烈な胃痛と吐き気に見舞われた。その後約5時間、一睡もできずに吐き気と頭痛に襲われながら被汗をかきまくって朝を迎えたことは言うまでもない。

 

「寝れない夜は無理して寝なくてもいい」

 

そんな事を誰かが言ってくれるけど、わたしはどうしても寝たい派なのだ。

 

寝れない夜は何をしてますか?

 

わたしはただひたすら一人暮らしだっと時を思い出している。過去を振り返る訳ではない。記憶から消してしまわぬよう、自身を常に戒める為、忘れないようにする為。

 

上京したて一人暮らしの記憶1

人嫌いの寂しがりやだからひとり立ち飲みへ行き、東京だけど下町ぽい雑踏を求める。出会いなんか求めてない。ただ誰も知らない人の中、自分だけが自分の存在を認めていればよかった。ビール片手に。

立ち飲みはわたしみたいな独り者のオアシスみたいな場所だった。

 

上京したて一人暮らしの記憶2

深夜2時、人嫌いの寂しがり屋はコンビニへ走る。金ないのに買いたいもの食べたいものなんか無いのにコンビニへ走る。コンビニは明るい。店員は変わらず、変わらず同じ接客をしてくれる。わたしなんか認識してくれてなくていい。「いつもと変わらない日常」が欲しかった。

 

いつも寝れない夜は寂しくて怖かった。

人肌を、人の温もりを求めていたのではない。

ただわたしがわたしだけの存在を認めて赦してあげたかったのだと思う。

それが出来そうもない、夜の暗闇はわたしをいつでもそう思わせてしまう。

小さくて未熟なわたしのココロはいつでも「東京」に押し潰されそうだった。

それでもわたしは「東京」を愛していた。

 

わたしはいつだってわたしという未熟で孤独な存在を「東京」と重ねていたのかもしれない。

そうすることによって「東京」に守られていると感じたかったのかもしれない。

 

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